巨樹をめぐる


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豊かな自然に囲まれた都濃には、国や県や市の天然記念物に指定されるほどの樹林や巨樹が多い。向道大向の金峰(みたけ)山の西側斜面にある明神の薮は、標高500メートル、広さ約5000平方メートルの樹林で、昭和49年9月24日、徳山市の天然記念物に指定されている。都濃郡誌もよると「金峰山の山腹に瀧明神鎮座す。巨大なる岩石にして形立板の如し、その中に桝形、月形、菱形の三穴ありて多量の清水を噴出する」とある。現在、その中の一穴の前に御幣が供えてあり、ここは“もり様”と呼ばれる神域で、林内に入ること、女人禁制の風習などで、古来伐採しないことになっていた。この樹林は落葉高木を優占種として、常緑高木が混生しており、カツラの大樹が見られる。

樹林といえば、周防神社の社叢も見事なものである。この社叢は長穂宮の原にあって、社殿背後の南斜面の丘陵地で、面積4000平方メートルの常緑広葉樹の森である。昭和49年9月24日に徳山市の天然記念物に指定されている。長穂門前にある龍文寺のモミの樹林も見逃せない。ここは陶氏菩薩寺で、瀧文寺の歴代住職の墓所一帯に数十本あり、自然樹形で樹勢は極めて旺盛で見事な樹林である。須々万本郷にある飛龍八幡宮の大玉杉も注目すべき巨樹の一つである。このスギは昭和5年8月25日国の天然記念物に指定された。遠望すると樹の姿が玉のように見えることから大玉杉と言われている。神の宿る樹として古くから信仰の対象となっていたのか、幹には注連縄(しめなわ)が張られている。樹齢についてはさだかではないが、飛龍神社境内に建武3年の板碑があることから650年以上であることが推察される。

中須南杉山にある中須八幡宮の社叢は常緑広葉樹林であり、昭和61年県の天然記念物に指定されている。同じ中須地区の中須北戻路にある大幡宮のアカガシは特異な神事に深く結びついた巨樹である。都濃観光協会の表示板に大幡宮の「水ためしの神事」について、「樫の木の下に素焼きの壺を埋め、祭日の11月25日に当屋の主が壺の蓋を開けて木片を差し入れ、水の量を測り、五合、六合、七合と測定して公表。大体六合以上であれば来年の稲田は旱ばつにならないと言われる。測り終わると神饌の小餅12個(閏年は13個)、酒一合、小鯛二匹を壺に入れて神事が終わる。昔から地中の壺に当屋の主以外は決して触れない、水量測定の場に女子の参加は禁物という掟になっている」と記されている。「巨樹の民俗学」などの言葉も聞かれる今日、それらを訪ね歩くのもまた楽しい探訪の一つである。