山代神楽(山口県指定無形文化財)は山口県玖珂郡北部の山里・・・・いわゆる山代地方に古くから伝わる神楽の総称で、出雲の流れをくむ安芸系の神楽に、「五行」を骨子とする備中神楽が強く影響していると考えられている。本谷保存会が伝承する神楽は享保年間にまでさかのぼり、安政年間には疫病流行の平癒祈願として奉納され、以来河内神社の秋祭り奉納神楽として絶えることなく絶えることなく舞い続けられている。


羅漢山入口に立てられた山代神楽の看板
(本谷小学校前)



▲山代神楽



山代神楽について

河内五所大明神
[所在地] 玖珂郡本郷村大字本谷
[時 期] 毎年十月二十五日

本谷河内大明神の奉納舞として毎年十月二十五日の夜から翌朝にかけて行われる宇塚の古寺城君寺の伝によれば、享保三年(1718)の山代百姓一揆の際斬首された五郎左衛門が、神楽を舞うよう言い残してこの世を去ったことから始まったという。曲目と順序は、
(1)禊祓
(2)御神楽(天の岩戸の前で、あめのうずめのみことが舞われた場面の再現である)
(3)導きの神(天孫降臨の際道案内役の猿田彦が雲を払いのけ道案内する場面である)
(4)恵比須舞(恵比須神が、稲佐の浜で鯛をつる場面である)
(5)荒神舞
(6)七夕舞
(7)天の岩戸開き
(8)柴鬼神(すさのおのみことが名をかくして荒平大神となり乱暴するのを、天照大神がさとし文言にて素性を明かす舞である)
(9)那須野が原
(10)薙刀舞
(11)大江山
(12)大蛇退治(素戔鳴尊が、出雲国ひの川をさかのぼった際二人の老人が、姫を中にして泣いているので理由を聞き、姫にかわって大蛇を退治する古事を再現した動作である)
からなる。山代地方と称せられる玖珂郡の山間部に点々と伝承されていた神楽を山代神楽と総称しているが、この神楽もその一つである。