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宇佐木の早乙女塚
熊毛郡平生町宇佐木に早乙女塚とよばれる塚がある。
昔、代官所の若侍が馬をとばしてここを通り抜けようとした。そのとき、田植をすませた数人の娘たちが道を渡ろうとしていた。その一人を馬の蹄にかけて死なせた。若侍は罪滅ぼしに、百姓となってその娘の家に行き、長わずらいの父親と妹むすめの世話をするようになった。
やがて若侍は、妹むすめから慕われたようになったが、死んだ姉むすめの塚を造り、自分の髪をそなえ、僧となって旅に出たという。 (吉田清)